もうすぐホワイトデーですね。ドキドキ感溢れるバレンタインデーとは違い、「お返ししなきゃ」という義務感ばかりが先行する、不思議なイベントです。
さて、このホワイトデーのプレゼントで、僕は新入社員1年生のときに、大失敗したことがあります。
--------------
ウチの会社では、バレンタインデーに、部署単位で、女性社員全員から男性社員全員にチョコを配るという習慣があります。
そしてホワイトデーに、今度は男性社員全員から女性社員全員に、お返しを配るのです。
費用は割り勘。チョコやお返しを買うのは、新人の役目です。
さて、何故か僕は昔から、
「ホワイトデーは花をプレゼントする日」
だと思い込んでいました。今までずっとそうしてきたし、それで何か致命的な問題が発生したこともありませんでした。
社会人となり、ホワイトデーが来ました。僕は部署では唯一の男子新入社員だったので、当然「お返し購入担当」になりました。僕は、誰に相談することもなく当たり前のように、
「ああ、花買ってこなきゃなあ」
と思いました。
当時、僕のいた部署は20人くらいで、男女半々程度でした。つまり10人分のお返しを買わなくてはいけません。
3月14日当日、僕は男性社員からお金を集め、ホワイトデーのお返しを買いに行きました。
まっすぐ向かったのは花屋。行ってみると薔薇の花が大量にあったので、1人3本くらいずつ、合計10束、作ってもらいました。
その時、作ってもらいながら、ちょっと思ったんですよね。「なんか花多すぎるなあ」って。
当たり前ですよね。薔薇の花30本ですもの。すごい迫力です。
でも僕の脳内には「ホワイトでーには花」と刷り込まれているので、他の選択肢とか思いつきません。コンビニにクッキーとか売ってましたが、「そんなもの買ってきたら、全先輩から怒られる。ここは新人として、きっちり正しい仕事をしなきゃ」くらい思ってました。
花束が作り終わりました。僕はそれを両手に抱え、事務所に戻っていきました。
ああ、そりゃあもう騒ぎになりましたよ。
「新人が大量の薔薇を抱えてやってきた!」
って。小さい会社だったので、目立ち方もハンパじゃありません。あらゆる部署から諸先輩方が見学に来られましたよ。
その時になって、何やら大きな間違いをしでかしたらしいとうすぼんやりと認識しましたが、もう買ってきちゃったので、何事もなかったように堂々と配りました。
かぐわしい色とりどりの薔薇にかこまれてえっちらおっちらと事務所に乗り込み、1人1人の女子社員に花を渡していく若者。まるで会社とは思えないほどロマンチックな光景です。僕のいた部署は男女比率こそ半々でしたが、なかなかに殺伐とした空気に満ち満ちたところだったので、余計です。
それから1年くらいは、ときおり思い出したように、
「薔薇の人」
と言われ、からかわれました。それからホワイトデー後3日くらいは、女性先輩方が妙に優しかった気がしたのは、気のせいだったでしょうか……
みなさんも、ホワイトデーのお返しには、多少気をつけてくださいね。
[楽天で詳細を見る]

義理返しに最適!可愛らしいチューリップ!
コメント