本自体もすごく面白かったのですが、それ以上に、作者の人と話してみたいと、強烈に思いました。
僕にしてみたら珍しいことです。ここ最近読んだ中でも、1、2を争う面白さでした。
21世紀の国富論
原 丈人 (著)
簡単に言うと、この本は、「鉄道」とか「電話」みたいな感じで、次の核になるような「産業」を作んないといけないよね、そのためには今、何が問題で、今後、どうしていったらいいかね、みたいなことを書いた本です。
著者の原丈人さんはシリコンバレーで実際に活躍するVC。経歴を読んでると、なんだか凄いです。
まあ経歴はともかくとして……
書いてある内容のうち、「現状のこの点に違和感を感じる」とか「これから大雑把にこっちに行く」といった部分は、非常に共感できる点が多かったです。僕が以前から思っていたけど馬鹿だと思われるからあまり言えなかったこと、例えば「『会社は株主のもの』って違和感ある」とか、「非PCネットデバイスには広大な可能性がある」といったことを、理路整然と書いてくださっています。
そして、書いてある内容のうち、「こうしていったらいい」という部分については、広範な知識と経験に裏打ちされた、まるで僕が思いつきそうもないような、壮大で長期的、かつ現実味がありそうな話ばかり。
読みながら、僕がその昔、このネットという業界に入ったときのことを思い出しました。当時ネットは、海のものとも山のものともつかない、超怪しいところでした。ウチの婆ちゃんなんて、「孫がダメな大人になった」といって泣いたくらいですからw
でも、そこに携わる人たちは、見た目はキモかったかもしれませんが、みんな目がキラキラしてて、すごく楽しそうだったんですよね。
それを見て、なんだか未来を感じ、そして僕はこの業界に飛び込んだのです。この業界で自分の企画屋/編集者の能力を磨いていこうと思ったのです。
この人がイメージする「次世代の産業」には、その時のネットの熱と似たような匂いを感じました。
ちょっと楽しそうだなあ、関わりたいなあと思いましたが…この本を読む限りは、現状ではこの産業には技術者以外は不要みたいなんですよね(泣)。僕が得意なのは最終的な製品やサービスのビジョンや特徴、その周辺のもろもろをまとめあげることであって、何かエンジニア的なスキルがあるわけではないので……僕の居場所はナッシング。
残念ですが、でも、それとこれとは別に、この原さんとは会って話してみたいと思いました。価値観やフィロソフィーは(たぶん)僕と似た方向を向いていて、かつあからさまに僕より広くて深い知識と経験を兼ね備えている。どうせ薫陶を受けるなら、そういう方から受けたいなあ、と。
ここにこうやって書いておくと、もしかしたら誰かが引き合わせてくださるかもしれませんのでw、そういう邪心を込めて、この記事を締めくくりたいと思います。

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