絵のダイナミックな動きは素晴らしいです。
なんというか、画面全体が生きている感じ。
そしてポニョが超可愛い!
リサも好み。
だから動画としては最高です。
何度見ても新しい発見があると思います。
けど、えっとですね……
ポニョは、クトゥルーだとかシュルレアリスムだとか、
言われまくってます。
確かに、物語的には疑問は尽きない、と言いますか、
竹熊さん風に言うと、
駿:「もう、つじつまとか整合性とか、わしゃ知らんの! 今回は無意識のリミッター全面解除して作っちゃうんでよろしく! 母親が危険運転して事故ってペシャンコになったとしても、どうせこれはアニメなんだから死なないし口から空気入れで膨らませれば元に戻るの! アニメだから魚が半魚人になって人間になってもいいの! 作品がグチャグチャで、バカとか狂人とか思われてもいいの! 理由とかつじつまなんて面白くないの! アニメってそういうものなの! 面白ければわしゃなんでもいいの!」パンダとポニョ(3)より:
ということなんだと思うのですが、
僕が一番衝撃的で気になっているのは、
そういうシナリオ破綻箇所ではなくて、
まだ5歳の主人公が、1人の女の子の全人生を
引き受けることになった、ってトコです。
今後あと80年ほど続く人生だというのに。
しかも、精一杯整合性をとって考えるなら、
もし彼がポニョを裏切ったら、
ポニョは泡になるだけではなく、
世界が崩壊するんです、よね?
つまり宗介は、世界のためにも、
約束を守り続けなくてはならない。
今後一生ポニョの身元引受人でなくてはならない。
しかもポニョの本名?はブリュンヒルデ。
愛と憎悪のもつれからジークフリートをブッ殺した
戦女神ワルキューレ。
もし主人公の宗介がポニョを裏切ったら、
彼女が泡になり、世界が崩壊する前に、
背中を刺されるかもしれません。
宮崎駿によると、この作品は、
「少年と少女、愛と責任、海と生命。 これ等初源に属するものをためらわずに描いて、 神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。」パンフレットより:
なんだとか。
彼の世界では、たとえ5歳でも男子たるもの、
一度約束したならば、
その約束のために全人生を捧げなくてはならない、
ということなんでしょうね。
それはちとキツいなあ……
約束を守り通すのが大事なのは賛成ですが、
今回は、いくらなんでもちょっと重すぎる気が……
あそこまでいくと、ポニョが悪者になっちゃう気が……
思えば宮崎作品の男子は、
そういう役回りが多い気がします。
コナンからずっと。
だからこそ、ルパンのあの軽さが
輝くのかもしれませんが。
ニーベルンクの指輪―女神ブリュンヒルデの目覚め編
池田 理代子 (著), 宮本 えりか (イラスト)


ルパン三世 - カリオストロの城
コメント