自虐系貧乳少女の顛末

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先週末の昼間、またしてもタリーズにいた僕の隣で、
20代前半くらいの男女がお茶していたんです。

2人はどうやらカップルではなさそうです。
金融系の情報交換をしています。
女の子は法務、男の子は金融工学が得意そう。

 
Tullys2008032701

 
しかし。しばらくすると、
女の子の声がだいぶ大きくなっていて、
異常に楽しそうなんです。

なんだろう?と思って耳を傾けてみると、
すっかりリーマン破綻処理問題の話は終わっていて、
今は、女の子が、自分が貧乳であることを
自虐的にギャグにしてる様子。

「あたし、友だちがみんなして
『夏はショルダーバッグ無理だよねー』
と言ってる意味が、
しばらく全然わからなかったのよ!」

とかなんとか、飲み屋みたいなノリになっています。


 
 
一方、男の子は冷静です。
というか、引いています。
まあ仕方ありません。大声で貧乳ギャグ
飛ばす人と2人きりで座っているわけですから。

巨乳マニアか、あるいは逆に貧乳マニア、
いずれにしろマニアだと思われても
仕方ない状況です。

そこで、男の子は女の子を落ち着かせよう
したのでしょう。ちょっと座りなおして、

「まぁ、なんだ……乳のデカさなんてさ、」

とまで言ったとき、

 
 
その小さくて細い女の子は、
急にバネ仕掛けのように立ち上がり、
大声でこう怒鳴ったのです。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
「『まな板』ですって!?」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
言ってません。超落ち着いてください。
「まあ、なんだ」です。「まな板」ではありません。

 
 
しかも、彼女はついさっきまで
自分から貧乳ギャグを飛ばしていたはずなのですが……

やはり言いながら、傷ついていたのでしょうか。
あるいは、実は男の子のことが好きだったのでしょうか?
でも自然と気持ちを探るトークに持っていけずに、
ついついエロトークに走ってしまったのでしょうか?
そして、そんな不器用で素直じゃない自分を、
全部丸ごと優しく受け止めて欲しかったのでしょうか?

まあ、いずれにしろ、
そういうことは、
夜のバーとかでやって欲しいと思います。
週末の昼のタリーズじゃなくて。

 
 
キャンディ・キャンディ
いがらし ゆみこ (著), 水木 杏子 (著)

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